ゴールデンレインツリー / モクゲンジ

我が家には種から育っている木が幾つかあります。これはそのうちの一つ。

最初は植木鉢に出てきた芽を何の芽かも分からないまま育て始めたのがきっかけ。初めはまさか木とは思っていなくて、育っていく中、ある時点で「ん?これはもしや木では?」という疑いが発生し、少し驚いたのを覚えています。次に出てくるのが「いったいこれは何の木なのだ?」という疑問。ある程度育ってきてから、木の種類の特定を試みました。種がうちまで飛んで来れるような近くにある木で、飛んで来れるような小さな種をつける木で、葉の形とかつき方とか、いろいろ考えて、おそらくゴールデンレインツリーだろうという結論に至りました。今ゴールデンレインツリーは5本ありますが、みんなそれなりに育ってます。

植木鉢という限られた環境で、肥料も、コンポストの土とかコンポストから出てくる液体とかその程度の、「この木を育てるための最善は何か?」的なことは全く考えずに放置気味に育てています。植え替えもここ暫くしてないし。というかこれ以上大きい植木鉢だとこのアパートメントで場所難しいしな、と悩み中。そんな扱いでもすくすく育っているので南カリフォルニアの気候に合ってるんでしょうね。気をつけることは水やりくらいかな。

そういうかなり雑な扱いなので、花が咲くことは全然期待してませんでしたが、写真の通り花が咲きました!だいたい芽が出てから5年くらいでしょうか。今年の夏は、例年ほどの酷暑では (今の所) 無いものの、30数年ぶりとかいう台風が来たり、雨が多かったり曇りの日や気温が低い日もあったり、かなり特殊な夏だったので、植物にとってはいまいち調子が狂う夏だったんじゃ無いかなと思っていました。写真の通り葉もいまいち健康優良児では無いのですが、そんな中で初めての開花とは、見つけた時はとても驚いたし、嬉しかったです。生命力あるなー、強いなー、と感心しきり。インスパイアされます。

この木の面白いところは、木の枝がものすごく無造作に伸びていくところ。他の葉と重ならないようにバランス良く枝を伸ばしていくとかそんなことはなく、枝葉重なりまくってます。一枚目の写真からも少しは伝わるかな?街路樹的な感じで道端にある程度大きく育っているものを見かけることも多いのですが、よく見ると枝とか葉っぱとか絡まり合っていて、「こんな効率の悪い葉の茂り方ってある?」と素人目には思えてなりません。こういう形に進化することが最善だからこの形に落ち着いたのでしょうけれど、なぜなのか?という疑問がいつも頭をかすめます。

花は、うちのはまだ若いので一つしかついてないですが、このように束になって、サイズはもっと大きいものがたくさん出てきます。花が散る様はいかにもゴールデンレインという感じで名付けのセンスが素敵だなと思います。うちのもこれからもっと花をつけるのか、今年はこれで終了か、気をつけて観察していきたいと思います。